バンドを結成するときや初ライブをするときにはロゴマークを準備したいと思うでしょう。バンドのロゴマークのデザインはなかなか決められないことも多く、何か月も制作期間がかかることもあります。バンドのロゴマークはどのようにしてデザインすると良いのでしょうか。
この記事ではデザインの考え方をわかりやすく解説します。
バンドのロゴマークをデザインするときには基本的にブランディング戦略で用いられる考え方と同じだと考えましょう。ロゴマークを作成する目的はブランディングに他ならないからです。バンドを結成するときにロゴマークをデザインする場合には、メンバーが全員同じ気持ちで取り組んでいこうという意識を持っているでしょう。
ロゴマークをそのシンボルとして使うのは内部ブランディングに相当します。同じイメージを共有して結束力を高める上で重要なシンボルになります。どんなバンドにしていきたいのかをよく話し合い、キーワードやイメージなどをリストアップしてからロゴマークをデザインするのが効果的です。
一方、初ライブのときにロゴマークを作りたいというケースでは外部ブランディングに相当します。ライブを通してバンドについて皆に知ってもらい、今後のライブも盛り上げて欲しいと願っているでしょう。一般の人たちに共感してもらい、ロゴマークをシンボルとして集まってくれることを期待しているのが一般的です。
この場合にはバンドのコンセプトを重視してロゴマークをデザインし、その魅力を感じ取ってくれる人たちを今後のファンとして集めるという考え方が重要になります。実際には内部ブランディングと外部ブランディングの両方を期待してロゴマークを作成する場合がほとんどです。
これからバンドのメンバーを迎え入れるケースがあるとしたら、やはりロゴマークのイメージに共感したことがきっかけの一つになってメンバーになりたいと希望してくれるでしょう。メンバーの意向を重視しつつ、外部に打ち出したいコンセプトを考えて調和させることがバンドのロゴマークのデザインでは重要です。
メンバーが共感し、目指したいイメージを重視してインパクトのあるデザインに仕上げましょう。
バンドのロゴマークに限ったことではありませんが、デザインを考えるときには基本があるので理解しておきましょう。ロゴマークはエンブレムとテキストの組み合わせで作成するか、エンブレムのみ、テキストのみでデザインするのが基本形です。
応用的にもっと複雑なデザインにすることも可能ですが、あまり手の込んだデザインになると一目でイメージを伝えられなくなりがちです。シンプルなほどインパクトがあって印象に残るので、基本的にはエンブレムとテキストの組み合わせで考えましょう。
バンドのロゴマークのデザインではテキストとシンボルのどちらを重視するかをまず検討するのが大切です。バンド名に想い入れがあるのならテキストをベースにしてロゴマークをデザインするのが良いでしょう。しかし、バンド名よりもイメージを優先させたいのならシンボルを重視するのが効果的です。
ただ、テキストもフォントや装飾の工夫をしてデザインすることによってイメージを伝えることができます。例えば、丸文字にすると柔らかさや温和な雰囲気を感じ取れるでしょう。角張った太いフォントを使うと力強さをイメージさせることが可能です。
テキストを重視するときにもイメージを伝えることはできるので、優先順位を考えれば十分です。その上で、テキストかエンブレムだけをロゴマークに使うのか、両方を組み合わせるのかを検討しましょう。どちらにもメリットがあるので少し掘り下げて解説します。
テキストかエンブレムの一方だけでロゴマークをデザインするとシンプルでインパクトがあるのがメリットです。テキストとエンブレムを組み合わせると情報量が多くなってしまい、見事な調和が取れていない限りはイメージやコンセプトが直感的に伝わらなくなります。
しかし、秀逸に装飾されたテキストや、わかりやすくイメージを象徴できるエンブレムを用いれば一目でどんなバンドなのかを感じ取れるでしょう。想いを込める対象も一つに絞り込めるので内部ブランディングによる結束力の向上に適しています。
外部ブランディングでも印象が残りやすく、直感的に自分に合うと思った人がいつまでもファンになってくれるでしょう。
テキストとエンブレムを組み合わせると複雑化してしまう問題があり、統一感のあるイメージを伝えにくくなる問題があります。見る人の立場になるとテキストとエンブレムが独立して存在してしまい、自分が興味のある方に意識が集中します。
バンド名に興味がある人はテキスト、バンドのイメージを感じたい人はエンブレムを注視することになります。そのため、テキストとエンブレムを組み合わせると伝えたいものが伝わらないリスクが高くなることは否めません。参考元|デザインロゴ ... ビズアップ
しかし、テキストとエンブレムを組み合わせるとじっくりとロゴマークを見てくれる人にはバンド名もイメージも伝えられるメリットがあります。
うまく調和が取れたデザインに仕上げられれば、テキストしかほとんど意識しない人にもイメージを認識してもらえる可能性も秘めているのが魅力です。デザインのハードルが高いのは確かですが、ゆっくりと時間をかけてテキストとエンブレムを組み合わせたロゴマークに仕上げるのも良い方法です。
テキストとエンブレムを組み合わせたいときには独立させないというアプローチもあります。エンブレムの中にテキストを組み込んでしまって一体化させることも可能です。デザイン力が求められるのは確かですが、バンド名をアピールしつつ、イメージもはっきりと伝えられるため、テキストとエンブレムを組み合わせるメリットを最大化できるでしょう。
バンドにとってロゴマークはブランディングのツールです。一般的なブランディング戦略と同じ考え方でデザインすることができるので、内部ブランディングと外部ブランディングを意識して作り上げるのが基本です。特にバンドの場合にはバンド名とイメージのどちらを優先して伝えたいかを考えるのが大切なので、最初に検討しておきましょう。